高 WSS 領域で大動脈壁のエラスチン減少 同一患者の高 WSS 部と正常部を対で採取
二尖弁大動脈症は弁由来の血流が作る — WSS マッピングと壁組織の対応
Valve-Related Hemodynamics Mediate Human Bicuspid Aortopathy: Insights From Wall Shear Stress Mapping同一患者の高 WSS 領域と正常 WSS 領域から採った壁組織を比べると、高 WSS 側でエラスチンが減り(36.6% 対 49.1%)、線維が細く(2.72 対 3.25 µm)、線維間距離が広がっていた。TGFβ-1 と MMP-1/3、TIMP-1 の発現も高い。
WSS を画像上の数値ではなく、壁の実体と結びつけた研究です。同じ患者の中で高 WSS 部と正常 WSS 部を対にして採取している点が要で、患者間のばらつきを排除できています。当社にとっての意味は、WSS マッピングが「見た目の指標」ではなく組織学的な裏づけを持つという点にあります。ただし絶対値は示されておらず、対照群の95%信頼区間から外れるかどうかで高低を判定しています。分解能による過小評価は認めつつ、相対的な高低は被験者間で保たれるという立場です。