VFM の流速、PIV と R=0.87 で一致 崩れるのは急速流入期と3次元性の強い領域
VFM の精度と限界 — 左室ファントムでのステレオ PIV 検証
Accuracy and limitations of vector flow mapping: left ventricular phantom validation using stereo particle image velocimetoryステレオ PIV との比較で全体の相関は R=0.87、平均誤差は 4.5%。ただし心位相によって最大 10% まで振れ、急速流入期と3次元性の強い領域で崩れる。誤差の主因はカラードプラの分解能と2次元流の仮定。長軸像で使う手法であり、短軸像には向かない。
VFM を経過観察や群間比較に使ってよいかを判断するための、数値の裏づけになる一報です。重要なのは誤差の平均値ではなく、どの位相で崩れるかという分布です。ファントム内でも面外方向の流速は全流速の約30%を占め、拡張期ピークでは44%に達しました。VFM は面内2次元流を仮定するため、この面外成分がそのまま誤差の源になります。病的な症例では3次元性がさらに強くなるので、健常形態のファントムで得たこの数値は誤差の下限と考えるのが妥当です。